農業技術体系データベースによる営農計画支援
システムの概要
- 土地利用型経営では降雨条件などによる作業遅延や作業不能といった作業リスクの回避が,収益リスクと同様に重要になってきている.また,経営主体の多様化に伴い営農目標も所得目標や余暇目標など多様化してきている.これに伴い,多様な営農リスクや経営目標を明示的に考慮できる営農計画手法が必要となっている.
- 例えば,経営体のおかれた条件の中で,どのような規模で,どのような作物・品種を作付けすれば良いか.その際,大規模経営では雨量が多いために農作業が行えないといった作業リスクがどの程度あるのか.リスクがあっても好天を期待した強気の営農を目指すかのが良いのか,逆にリスクを回避して安定的な営農を目指す方が良いのか.あるいは,所得を減らしても余暇を増やす営農が望ましいのか.こうした疑問に答えるためには,目標分析とリスク分析が可能な「営農リスクを考慮した多目標計画手法」が必要になる.
- 営農技術体系評価・計画システムと農業技術体系データベースを組み合わせることにより、新規作物・部門の導入、農業機械・施設投資、規模拡大、資金借入といった重要な経営意思決定の支援情報が得られる.
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